ひとくちに「豚しゃぶ」といっても、その部位によって味わいはさまざま。ここでは代表的な2つの部位をご紹介します。お肉のやわらかさや脂身の多さなど、特徴に合わせてお好みで選びましょう。
豚の背中部分の肉のこと。赤身と脂身のバランスがよく、きめ細かくてやわらかな食感が特徴です。どんな年代でも食べやすく、まさに〝豚しゃぶの王道〟ともいえる部位です。
豚のお尻からももにあたる部分で、脂身がほとんどない、ヘルシーな赤身メインの部位です。豚の旨みが感じられるあっさりした味わいが特徴。ただし、火を通しすぎるとお肉がかたくなってしまうのでご注意を。
薄くスライスした豚肉を出汁や湯にくぐらせる「豚しゃぶ」は、シンプルな調理法だけにゆですぎてしまったり、
水っぽくなったりすることも。そこで、豚しゃぶをやわらかく仕上げるコツをご紹介します。
熱湯だと豚肉がかたくなりやすいため、ぐらぐらと沸いた状態で豚肉をゆでるのはNG! 鍋底から小さな泡がふつふつと立ってきたら日本酒大さじ2(なければ料理酒でもOK)を入れ、その状態でお肉をゆっくりとお湯にくぐらせるようにゆでていきましょう。
日本酒を入れることで豚肉の臭みがなくなり、しっとり仕上がります。
一度にたくさんのお肉を入れるとお湯の温度が下がり過ぎてしまうため、2、3枚ずつ広げながらしゃぶしゃぶするのがポイント。お肉をくしゃっとしたまま入れると、そのままの形で火が入ってしまいます。
きちんと広げていれることで、火が均一に入り、きれいにゆであがります。
豚肉全体が、うっすらピンク色になったら引きあげるタイミング。ザルにあげた後も余熱で火が通り、おいしく仕上がります。ゆですぎるとパサパサしてしまうので注意が必要です。
さらにおいしくしたいなら、ゆであがった豚肉に「下味」をつけるのもおすすめ。温かいうちに、ナンプラーや薄口しょうゆなどをかけておくと、調理した際に味のノリが良くなります。
(ロース)
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