ハワイのソウルフードの代表といえば、タロイモをペースト状にして発酵させた「ポイ」。先住民である古代ポリネシア人から食べ継がれたハワイを象徴する伝統的な主食です。そのほか、豚をまるごとバナナの葉で包み、土に掘ったイムと呼ばれるかまどで蒸し焼きにした伝統料理「カルアポーク」やマグロの切り身を玉ねぎ、海藻、ネギなどと一緒にしょうゆやゴマ油、ハワイアンソルトなどで和えた「ポキ」も有名です。

「ロコフード」とは、ハワイに移住してきた人たちによって作られた、多民族文化が融合した料理を指す言葉です。日系人の多いヒロで誕生した「ロコモコ」のほか、チキンを豪快に焼いた「フリフリチキン」、南国のフルーツ・アサイーのスムージーにシリアルや果物などをトッピングした「アサイーボウル」などがあります。いずれもハワイを訪れたときはもちろん、日本でもファンの多い大人気グルメです。

もうひとつ、ハワイアングルメで思い浮かぶのが、おかずやご飯を一枚の皿に盛りつけたプレートランチ。おいしくてボリューム満点な食事がサクッと取れるプレートランチは、ハワイでは定番の食事スタイルです。その歴史は古く、100年以上前、大勢の日本人がサトウキビ畑を目指してハワイに移住したプランテーション（＝大農場）時代に、農民たちが昼食用の弁当を持ち寄り、おかずを交換しあったことからはじまったと言われています。

※由来には諸説あります。