かたまり肉の魅力は、なんといっても肉本来のジューシーな旨み。かたまりのままはもちろん、用途に応じて切り分けてもおいしくいただけます。また、薄切り肉などに比べて肉の加工工程が少ないことから、かたまり肉の価格は比較的リーズナブルなのも嬉しい限り。賢く取り入れて、おいしさもおトクも存分に味わいましょう。
ひとくちに豚肉と言っても、部位によって味わいや食感が変わります。
それぞれの特徴とおすすめメニューをご紹介します。
あばら骨についている赤身と脂肪が層になった部位です。脂身の旨みがたまらない豚バラ肉は、料理初心者でも扱いやすいのはもちろん、コストパフォーマンスの良さもポイント。焼くことで脂がとろけ、香ばしさとジューシーな味わいが引き立ちます。
【適した料理】角煮、チャーシュー、ベーコンなど
主に内ももの部分の赤身肉で、豚肉のなかでもいちばんやわらかく、脂肪の少ないヘルシーな部位です。一頭からわずかしかとれないため少々お高めですが、おいしさは格別。噛むほどに上質で味わい深いおいしさが楽しめます。
【適した料理】ヒレカツ、ヒレステーキ、ソテーなど
肩の上にある部分で、赤身と脂肪が適度に混ざり合った風味の良い部位です。ロースに比べ、肩ロースは脂肪が少なく、
やや固い肉質ですが、じっくり煮ることによってやわらかく、豚肉のジューシーで濃い旨みが楽しめるのが特徴です。
【適した料理】カレー、シチュー、プルドポークなど
脂身を上にして切ると、お肉が安定して切りやすくなります。また、やわらかくて切りづらいという人は調理の1、2時間前に冷凍庫に入れてからカットするのもおすすめです。
調理前に肉の繊維を断つイメージで包丁の刃先を突き刺すようにして3~4カ所切り込みを入れます。筋切りをすることで焼いたときに肉が縮むのを防ぐことができるほか、味がしみ込みやすくなるメリットもあります。
お肉に数カ所フォークで穴を空け、塩こしょうをしてから、たまねぎのすりおろし(1/4カップ程度)に15〜30分ほど漬け込むと肉がやわらかくなります。
はちみつ・ヨーグルト・お酒(日本酒やビール、ワイン、紹興酒でもOK)など