ご存じですか? 選び方や保存方法で白菜のおいしさが変わること。
新鮮な白菜の見分け方から下ごしらえのコツまで、
ちょっとこだわりたい白菜の「おいしい豆知識」をご紹介します。
白菜の旬は10月~2月頃の秋から冬にかけて。寒くなればなるほど糖分が増し、さらに霜にあたることで繊維がやわらかくなって甘さや風味も増します。
それぞれのポイントを知って、鮮度の良い白菜を選びましょう。
手で持ったときに、ずっしりと重いものを選びましょう。また、葉の間が隙間なく詰まっていて、押すと弾力があるものが新鮮です。
断面の芯の高さが1/3以下で、みずみずしいものを選びましょう。古くなると切り口が盛り上がってくるため、断面が平らかどうかもチェックポイントです。
- ずっしりと重たいもの
- 葉の間が詰まっているもの
- カットされている場合、断面が平らなもの
保存する際のちょっとしたひと手間で、みずみずしさが長持ちします。
丸ごと保存する場合とカットされたものを保存する場合、
さらに冷凍保存のコツをご紹介します。
乾燥しないよう水で濡らした新聞紙でくるみ、上からラップを巻くか、ビニールなどの保存袋に入れて、冷暗所か冷蔵庫の野菜室に芯を下にして立てて保存します。
1/4カットされているものは、芯があると葉が成長を続けて鮮度が落ちてしまいます。そこで芯を切り落とした後、乾燥を防ぐためにラップでぴっちり包んでから野菜室に保存しましょう。
使いやすい大きさに切って水洗いをしたら、水気をしっかりふきとり、生のまま冷凍用保存袋に入れて冷凍します。保存期間の目安は、3~4週間程度。煮物や炒め物などの料理に使う場合は、凍ったまま使ってOK。サラダや和え物などに使う場合は、自然解凍し、水気を絞ってから使いましょう。
基本、白菜は捨てるところがない野菜ですが、汚れや傷み、虫食い、繊維の硬さなどが気になる場合は、1~2枚むいてから使うと良いでしょう。
1/2カットなど、大きめの白菜は、外葉から1枚ずつはがして使ったほうが長持ちします。根元に繊維に沿うように縦に切り込みを入れるか、芯の周囲に包丁の先を入れて芯をくり抜き、外側の葉から丁寧にはいでいきます。
お好みの切り方でカットしたら、大きめのザルかボウルに入れてたっぷりの流水で洗います。
1枚ずつ使う時は、芯の周りに切り込みを入れて葉先から根元に向かって1枚ずつはがし、根元の泥汚れなどに気をつけてよく洗いましょう。
白菜の根元には「成長点」と呼ばれる野菜が成長するために栄養が集まってくる部分があり、収穫後も野菜の中にある水分や養分をこの成長点に集めて大きくなるため、葉が伸びてきます。水分が足りない状態で成長すると、そのぶん白菜の乾燥が進んで味が落ちる原因に。そのため、「白菜を買ったら根元(=成長点)の部分に切り込みを入れるか、カットして取り除くとおいしさが長持ちする」と言われているのです。